町長からのご挨拶

「小さな中頓別をデザインする」中頓別町のホームページへようこそ

 中頓別町は、北海道北部に位置し頓別川上流域で山々に囲まれた盆地にあり、酪農を主な産業にしている人口1,500人余の小さな町です。
 枝幸砂金が東洋のクロンダイクと呼ばれゴールドラッシュで賑わったのが1890年代、この地はまだ枝幸村の一部でした。瀬戸内海に浮かぶ大崎上島から砂金掘りできていた楢原民之助氏が、その賑わいが去った後もこの地に残り、農耕をはじめたのが1902年のことでした。それから7年、中頓別の地区に部長設置(枝幸村第10部)が許可されることとなり、後に、この日が本町はじまりの日と定められることになりました。1916年に枝幸村から頓別村が分村、1921年さらにそこから中頓別村が分村して2級町村制が敷かれ、1949年の町制施行を経て今日に至っています。原始のままの土地が開墾され、豊かに育っていた森から木材が切り出されるようになり、商工業も発展するなど大正期から戦中、戦後を経て高度成長期まで中頓別も繁栄の時代を迎えました。
 しかし、高度経済成長期以降は、産業やライフスタイルを含め社会構造の変化が急速に進み、この町は人口減少の時代へと進むことになります。官公庁の移転、企業の撤退、林業・林産業の衰退、農業も畑作から酪農への転換と大規模化で戸数が人口減少が続いていくことになりました。過疎対策、人口減少対策に取り組むことが町にとって最大の課題となり、さまざまな対策を講じつつも歯止めが利かないまま今日まで続いています。それでも、中頓別は豊かな自然に囲まれた美しい町であることに変わりはありせん。小さいなりにこの国の食料生産の一翼を担い、この町を愛する人々が心豊かな暮らしを営み続けています。この町を大切に未来につなぐ、このことが今を生きる私たちの大切な務めです。
 中頓別町はいま、人生100年時代を迎えたなかで「小さな中頓別(まち)のしあわせをデザインする」をキャッチフレーズに、町民1人ひとりの参加と協働でまちづくりを進めていくことを基本に、働きたい、暮らしたいと思ってもらえるよう未来へと持続可能な町であるための挑戦を続けています。まちづくりには、この町で暮らす人々のしあわせを考え、その人の人生100年に寄り添い続けるという思いが大切だと考えています。
 これからも、一人ひとりがしあわせな暮らしを営み、それを豊かなコミュニティが支え合う共生社会を築いていきたいと思っています。皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

中頓別町長 小 林 生 吉

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